サラシア属植物
規格基準策定に向けての
協会の取り組み
協会の取り組み
~名称の統一、規格基準の策定
サラシア属植物普及協会は、サラシア属植物に関する原材料・製品の品質向上を図るため、名称の統一化を提唱しております。
また、品質に関する規格基準の策定を目指しております。
1.名称の統一化
学術名称として「サラシア属植物」を使用する。
例:・サラシア属植物「コタラヒムブツ」
・サラシア属植物水抽出エキス
2.品質に関する規格基準化
- 前提
- サラシア属植物であることの確認
- 厳密な
規格基準 - 分離・定量に基づく有効成分の含有量の総和とIC50値の明示
- 運用上の
規格基準 - 有効成分の存在を確認(HPLCなどでの同定)し、
α-グルコシダーゼ阻害活性のIC50値を規格として定める。
名称の統一化
サラシア属植物には、国・地域(言語)によって地方固有の名称がある。
- 学名
- Salacia reticulata
Salacia oblonga
Salacia chinensis
- 地方名:
言語(国・地域) - Kotala himbutu:シンハラ語(スリランカ)
Ponkoranti:タミール語(インド)
など
学名はSalacia属であり、
総称として「Salacia属植物」を採用
Salacia はラテン語読みでは
「サラキア」という発音になるが、
「サラシア」のほうが普及している現状に鑑み、
「サラシア」とする。
「サラシア属植物」とする
規格基準化 1:原料についての規格基準とする
サラシア属植物を原料とした製品が生産される流れ
規格基準化 2:糖の吸収抑制機能の規格基準とする
- サラシア属植物の機能
-
- ・食後血糖値の上昇抑制
- ・整腸作用
- ・脂肪の蓄積抑制
- ・免疫力Up
幾つかあると言われている
糖吸収抑制の機能についての規格基準とする
例えば
- 物質量
- 有効成分の分離・定量
- 活性
- α−グルコシダーゼ活性阻害能の測定
規格基準化 3:有効成分の同定(定性分析)
阻害活性への寄与が高い4種のチオ糖類
サラシノールのみ市販されている
LC-MSで分離・同定できる
規格基準化 4:運用上の規格基準につなげる根拠
チオ糖類の総含有量と
α-グルコシダーゼ阻害活性(IC50値の逆数)が相関
α-グルコシダーゼ阻害活性測定で
有効成分(チオ糖類)の含有量を担保
規格基準化 5:運用上の規格基準策定に向けて
サラシア属植物普及協会は、以下のような規格基準の策定を目指しております。
サラシア属植物抽出物の品質に関する規格基準
-
1.サラシア属植物であることの確認試験
サラシア属植物特有の成分である「サラシノール」の定性分析
(富士フイルム和光純薬株式会社より標準品が販売されている唯一のチオ糖類)
*「サラシノール」の定性分析・定量分析が(一財)日本食品分析センターで出来ます。 -
2.活性の担保(α-グルコシダーゼ阻害活性試験)
スクラーゼ阻害活性またはマルターゼ阻害活性をIC50値で規格化
(富士フイルム和光純薬株式会社よりα-グルコシダーゼ活性阻害測定キット2016年10月発売済み) -
3.その他の品質管理項目
性状、水分、微生物試験、純度試験(重金属・ヒ素)